物事をいかに自分事として捉えて取り組めるか|3人の石切り職人に学ぶ

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この記事の所要時間: 45

仕事をしているとメンバーやパートナーとのやり取りで
円滑に進められるかどうかが非常に重要です。

しかし、メンバーやパートナーの中には
仕事の取り組み方が極めて近視眼的で
視野が狭い方と一緒に仕事をするケースも
多々あります。

今回は「3人の石切り職人」の話を通じて
どのように取り組むべきなのかをお伝えします。

3人の石切り職人の物語

あるところに3人の石切り職人がいました。

3人は毎日汗水流して教会の建設地で働いていました。

そこへある道行く人が通りかかり、3人の石切り職人に
何をしているのか聞きました。

1人目の職人は、「これで暮らしを立てているのさ」と答えました。

次に2人目の職人は、手を休めることなく
「国中で一番上手な石切りの仕事をしているのさ」と答えました。

最後に3人目の職人は、目を輝かせながら上を見上げて
「教会を作っているのさ」と答えたというお話です。

このお話は、3人の仕事に対しての捉え方を表す教訓として
紹介されることがあるのでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

3人の石切り職人の話の解説

第1の職人は、「暮らしを立てている」と述べており、
仕事に対する視点を「生きるための手段」と位置づけています。

彼は、仕事を通じて生計を立てており、その目的を理解しており
それを達成するために日々働いています。

実は多くの若手社員がこの傾向にあります。

第2の職人は、「石切りの仕事をしている」と述べ、
仕事を作業として捉えています。

彼は熟練した専門能力が必要であると認識している一方、
単なる作業を重要な活動であるとの誤解に陥りやすい捉え方をしています。

第3の職人は、「教会を建てている」と延べ、
仕事をビジョンやミッションに結びつけています。

彼は自分の仕事を大義のために果たしている役割として捉えており、
仕事が単なる建築作業を超えて、より高い目的を持つことを表現しています。

第1の職人と第2の職人にとっての仕事

彼らにとっては

仕事の本質:与えられた仕事を遂行し、給料を受け取ること

仕事の目的:生計を立てること、給料を得ることが最も重要

このような捉え方をしているため、
仕事は基本雇用主からの指示を受けて
指示を忠実にこなすことを考えて働いている人が
陥りがちな考え方になります。

結果として、自分の作業以上のことを把握していないため
仕事のクオリティは総じて低く、レスポンスも遅いなど
代替が可能なポジションに甘んじた働き方になっています。

会社に勤めていれば、何とかなりますが
フリーランスではまず通用しない考え方になります。

一度は仕事をすることがあっても、
それ以上は仕事はしたくないとクライアント側が
拒否するタイプに多いのがこれらの人たちです。

総じて離職しがちです。

第3の職人にとっての仕事

彼にとって

仕事の本質:教会を建てること

目的:教会の建設を通じて、大義やビジョンを達成することが最も重要

教会の建設が果たせなければ、第3の職人にとっての仕事は意味を持たないとされています。

このような視点で仕事に取り組んでいる人は、
基本的に主体的に行動ができる人です。

主体的に仕事のクオリティを上げるためにどうするのがベストか
クライアントを満足させるためにはどのような対応が必要かを
常に考えて行動する人が多いので、クイックレスポンスであり
仕事のクオリティも必然的に高くなるのでクライアントや
仲間からの信頼も厚い傾向にあります。

会社に勤めていれば、
自然とリーダー、マネジャーになっていく人材であり、
フリーランスであれば仕事に困ることのない状況を
引き寄せることのできる人と考えられます。

みなさんはどちらのタイプを目指しますか。

副業・独立起業するなら

もし、独立起業していきたいというのであれば
最低でも第3の職人タイプとして働けるようになるのが
最低限の条件だと思っておいたほうがよいです。

第3の職人タイプだと主体的に自ら進んで仕事に取り組むようになります。

そうなると注目され、自然と周囲が引き寄せられるように集まり
周囲から意見を求められ、意見やアイデアに従って行動してくれるようになります。

会社員であれば、上司のご機嫌取りで出世していく人もいるかもしれませんが、
副業や独立する場合実力勝負となるので、引き立て役は基本いません。

クライアントが引き立ててくれる場合も、やはり第3の職人のように
ビジョン・ミッションに共感して応援してくれることになるからです。

そのため副業や独立起業を志しているのであれば、
ファンになってもらえるようになることを最優先に
目の前の仕事に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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